不動産買取の流れを解説。事前準備や必要な書類、不動産会社の選び方

急いで(例えば1ヵ月以内に)不動産を売却したい場合は、不動産買取が適しています。
決済までのスピードが早いため、事前に買取の流れを知っておくと安心です。
そこで今回の記事では「不動産買取の流れ」について知っておくべき基礎知識についてお伝えします。
不動産買取とは
最初に不動産買取について解説します。
- 不動産買取
- 不動産買取とは、転売を目的とした不動産会社に対して下取り価格で安く売る売却方法のことです。
不動産仲介との違い
不動産仲介とは不動産会社が買主をあっせんし、市場価格で高く売る売却方法のことです。
不動産買取は、価格が安くなりますが、早く売れるというのが特徴になります。
一方で、不動産仲介は、価格は高くなりますが、売却まで時間がかかるという点が特徴です。
不動産買取と不動産仲介の違いをまとめると下表のようになります。
| 比較項目 | 不動産買取 | 不動産仲介 |
|---|---|---|
| 価格 | 安い(市場価格の7~9割) | 高い(市場価格) |
| 売却期間 | 短い(1週間~1ヵ月) | 長い(4~6ヵ月) |
| 売却の確実性 | 高い | 低い |
| 売却の手間 | 少ない | 必要 |
| 仲介手数料 | 不要 | 必要 |
| 秘匿性 | 高い | 低い |
| 売主責任 | 低い | 高い |
最短1週間で買取完了するケースもある
不動産買取は、査定を申し込んでから引渡しまで、最短で1週間程度で完了します。
一部の会社では「翌日」に買い取ることを標榜している企業もあります。
早い部類の会社で1週間ほどですが、遅い部類の会社でも1ヵ月後には売却可能です。
仲介はトータルで6ヶ月程度の時間がかかるときもありますので、仲介に比べるとかなりスピーディーであるといえます。
不動産買取のメリットやデメリットの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
不動産買取の流れ7ステップ
不動産買取の流れは以下の通りです。
ここでは、各ステップでやるべきことを具体的に解説します。
1. 事前の情報収集
買取に申し込む前に、必要書類の準備と相場の確認から始めましょう。
買取は売買契約から引渡しまでが短いため、書類が揃っていないと手続きが止まる恐れがあります。
用意しておきたい書類は以下のとおりです。
| 共通 |
|
|---|---|
| 土地のみ | 測量図、筆界確認書、越境の覚書等の土地関係の書類 |
| 戸建て |
|
| マンション |
|
- 抵当権とは住宅ローンを借りた際、銀行が設定した担保権のことです。住宅ローン残債が残っている物件を売る場合に必要となります。
上記の書類がすべて見つからなくても査定は受けられるため、書類がないからと言って諦める必要はありません。
また、並行して近隣の市場相場も調べておきましょう。
買取金額の目安は市場価格の7~9割程度で、相場を知っていれば提示金額が安すぎないかを判断できます。
ただし、不動産売買で適切な相場の把握は一般の方には難しいため、時間がない場合には、相場調査は省略しても構いません。
2. 買取業者の選定・査定依頼
準備が整えば、買取に対応する不動産会社へ査定を依頼します。
査定には「仲介の査定」と「買取の査定」の2種類があります。
世の中に存在する多くの一括無料査定サイトは「仲介の査定」であるため、不動産買取では利用できません。
不動産買取の査定を行う場合には、まずは「買取専門」の一括査定サイトを探すことが必要です。
仲介の査定と買取の査定の違いは、仲介の査定は「売却予想価格」を算出しているだけであるのに対し、買取の査定は「売却価格そのもの」を算出しているという点になります。
買取査定を複数社に依頼することは、より高く買う会社を見つけるための直接的な手段となります。
査定は無料なので、急いでいる方でも3~4社ほどには声をかけ、金額を見比べてみることをおすすめします。
マンション買取の一括査定については以下の記事で詳しく解説しています。
机上査定
- 机上査定とは、不動産会社の営業担当者が物件を見ずに行う査定のことです。
実際に買い取る価格ではないため、買取で机上査定を利用する意味は低いといえます。
また、仲介では各社が机上査定のサービスを行っていますが、買取では机上査定のサービス自体が少ないです。
よって、机上査定に関しては、省略しても構いません。
訪問査定
- 訪問査定とは、不動産会社の営業担当者が物件を見て行う査定のことです。
訪問査定の結果は、実際に買い取る価格そのものになります。
買取の査定は無料ですし、価格に納得いかなければ断っても大丈夫ですので、最初から訪問査定を依頼しても大丈夫です。
机上査定と訪問査定については以下の記事で詳しく解説しています。
3. 簡易査定価格の提示
簡易査定(机上査定)は、担当者が物件を見ずに資料の情報だけで金額を出す査定方法です。
立地や築年数、間取りなどのデータから算出するため、早ければ即日から数日で結果が届きます。
ただし、出てくるのは概算金額で、実際の買取金額とは差が出る恐れがあります。
買取では簡易査定を用意していない不動産会社もあるため、金額を早く確定させたい方は、はじめから現地調査を依頼しても問題ありません。
相場感をつかんでから判断したい方は、簡易査定から始めてみてください。
不動産買取額の目安
不動産買取額の目安は仲介価格の7~9割程度です。
首都圏における仲介価格から買取価格を推定すると、下表のようになります。
| 地域 | 仲介価格(平均) | 買取価格(目安) |
|---|---|---|
| 首都圏 | 5,200万円 | 4,160万円 |
- 仲介の価格の出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」
| 地域 | 仲介価格(平均) | 買取価格(目安) |
|---|---|---|
| 首都圏 | 3,917万円 | 3,133万円 |
- 仲介の価格の出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」
4. 現地調査・買取金額の提示
現地調査を経て提示される金額が、実際に買い取ってもらえる価格です。
担当者が室内や設備の状態を直接確認したうえで算出するため、この金額がそのまま売却金額になります。
現地調査で主に見られるのは以下のポイントです。
- 壁紙の汚れや剥がれ、フローリングの傷や日焼け、床のへこみ
- キッチンや浴室など水回りのカビ、劣化具合
- リビングや各部屋の日当たりの良さ、窓からの眺望や風通し
- リフォーム・修繕の履歴
- 設備や給排水管の故障具合
- 共用部分が清潔か、大規模修繕が計画通りに行われているか、などのマンション全体の管理状態
- 交通の利便性や周辺施設の充実度、周囲の騒音や振動の有無等
現地調査から早ければ当日、遅くても1週間程度で金額が提示されます。
各社の提示金額や実績などを比較検討した上で、買取を依頼する不動産会社を決定しましょう。
不動産買取会社を選ぶコツ
不動産買取会社を選ぶコツとしては以下の通りです。
- 物件のある地域で実績のある業者を選ぶ
- 価格交渉に応じてくれそうな業者を選ぶ
- 査定価格とその根拠を確認する
- 不動産買取の実績があるかどうか確認する
- 便利な付帯サービスがあるかどうか確認する
- 実際に利用した人の口コミがあれば確認する
- 複数の業者で買取価格の見積もりをとる
特に重要なのが、「不動産買取価格が高い業者を選ぶ」ということです。
不動産買取の主なデメリットは価格が低いことですが、最も価格の高い会社を選ぶことで買取のデメリットを抑えることができます。
不動産買取業者の選び方のコツについては以下の記事で詳しく解説しています。
5. 不動産売買契約の締結
売買契約の前に、不動産買取時の条件確認もしておきます。
不動産買取時の条件とは、例えば以下のようなものです。
確認しておきたい条件
- 引渡し(入金日)はいつか
- 家具はそのまま残せるか
- 引渡し(入金日)の後に引っ越しをすることは可能か
- 契約不適合責任は全部免責できるか
いつまでに引渡しを完了させたい等の希望条件がある場合には、基本的に査定の依頼時に相談しておくことをおすすめします。
買主である不動産会社とは、売買契約書を締結します。
売買契約書でチェックしたい部分は、不具合事項に関して契約不適合責任が免責されているか否かです。
- 契約不適合責任
- 契約不適合責任とは、契約内容とは異なるものを売ったときに売主に課される責任のことです。
例えば、雨漏りがある事実を隠して売却した場合、後日トラブルに発展します。
売主は買主から、修補請求や契約解除、損害賠償といった責任追及を受ける可能性があります。
契約不適合責任を免責するには、売買契約書に雨漏り等の不具合事項を明記し、その不具合に関して買主(不動産会社)は契約不適合責任を一切問わないと約定することが必要です。
売買契約書では、契約不適合責任の免責事項が書かれているかを忘れずにチェックするようにしてください。
6. 決済・物件の引渡し
売買代金は、物件の引渡し日にまとめて振り込まれます。
引渡しと入金を同じ日に済ませるため、この日は決済日とも呼ばれます。
当日は手付金を差し引いた残代金が入金され、所有権の移転登記と鍵の受け渡しを行います。
住宅ローンが残っている場合は、入金されたお金でその場で完済し、抵当権を抹消する流れです。
引渡しは、査定を依頼してから、早くて翌日~1週間、遅くとも1ヵ月後程度が目安です。
7. 確定申告
不動産買取で売却益が出た場合は、確定申告が必要です。
また、売却損が出た場合でも、条件によっては税金還付を受けることのできる特例が利用できるケースがあります。
特例を利用する場合には、売却損が出た場合でも確定申告は必要です。
一方で、売却損が発生し、かつ、特例も利用しない場合には確定申告は不要となります。
確定申告の時期は、売却した翌年の2月16日〜3月15日の間です(該当日が土日祝日の場合は期間が前後します)。
次に不動産買取会社を選ぶときのポイントについて見ていきましょう。
不動産買取会社を選ぶときのポイント
不動産買取会社を選ぶときのポイントは以下の通りです。
不動産買取会社を選ぶときのポイント
- 不動産買取価格が最も高い業者を選ぶ
- 物件のある地域で実績のある業者を選ぶ
- 価格交渉に応じてくれそうな業者を選ぶ
- 査定価格とその根拠を確認する
- 不動産買取の実績があるかどうか確認する
- 便利な付帯サービスがあるかどうか確認する
- 実際に利用した人の口コミがあれば確認する
- 複数の業者で買取価格の見積もりをとる
査定を依頼する際は、その地域で実績のある会社を選ぶことがポイントです。
また、買取会社にはマンションならマンション、戸建てなら戸建て等の得意分野があります。
地域の実績だけでなく、得意分野も加味した上で査定を依頼する会社を選ぶこともコツです。
ここまで不動産買取の流れについて見てきましたが、最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてお伝えします。
不動産買取ならスター・マイカ

不動産買取を手掛ける不動産買取業者は数多く存在しますが、スター・マイカはその中でも豊富な実績を有しています。
マンション専門に累計約19,000件の豊富な買取実績
スター・マイカは過去20年以上にわたり、ファミリータイプ(35㎡~)の分譲マンションを中心に買取を続け、2013年より13年連続でマンション保有戸数業界1位をキープしています。
※中古マンション事業を営む上場企業各社の最新決算情報に基づく当社調べによります
東証プライム上場企業のグループ会社
「スター・マイカ」は東証プライム上場企業(2975)の「スター・マイカ・ホールディングス」を親会社としています。
安定した財政基盤があり取引実績も豊富なので、初めてのマンション売却でも安心してお任せください。
全国に店舗あり
スター・マイカのマンション買取サービスは、全国6拠点に展開し、マンション買取を強化しております。
早期現金化や引渡しのスケジュールの柔軟な対応など、お客様のご事情に合わせた提案をいたします。
最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてご紹介します。
スター・マイカのマンション買取
スター・マイカは、業界に先駆けてオーナーチェンジ物件の
買取を牽引してきた、パイオニア企業です。
豊富な査定実績
28万件以上の査定実績*に基づく精度の高い査定
業界トップの実績
中古マンション保有戸数13年連続業界トップ*の実績
金融機関との強い連携
複数の金融機関との強い連携により、高い資金調達力を実現
※中古マンション事業を営む上場企業各社の最新決算情報(2025年11月期末時点)に基づく弊社調べ
スター・マイカ(株)はスター・マイカ・ホールディングス(株)(東証プライム上場証券コード:2975)のグループ企業です。
築年数や状態に応じたリノベーションで、中古マンションの魅力を最大限に引き出すため、新築以上の付加価値を生み出します。
そのため、リノベーションを見越した高い評価が実現するのです。
買取をご検討の方はぜひ、マンション専門のスター・マイカへご相談ください。
査定依頼はもちろん無料です。
不動産買取の流れについてよくある質問
Q1. 買取と仲介では、どちらが高く売れますか?
高く売れる見込みがあるのは仲介です。
買取の金額は市場価格の7~9割程度が目安で、市場相場が3,000万円の物件なら2,100万~2,700万円程度になる計算です。
買い取った不動産会社がリフォームして再販するため、その費用と利益の分だけ金額が下がる仕組みとなっています。
ただし、仲介は購入希望者が見つかるまで3ヶ月から半年程度かかり、必ず売れるという保証はありません。
金額を優先するなら仲介、なるべく手間なく、期日までに現金化したいなら買取と考えてみてください。
Q2. 買取に向いているのは、どんな物件や事情ですか?
買取が向いているのは、仲介では購入希望者が見つかりにくい物件です。
築年数の古い家や郊外の物件などは、不動産会社に直接買い取ってもらうほうが売却がスムーズに進みます。
また、家具や不用品を残したまま引き渡せるケースも多く、相続で取得した実家などの売却にも向いています。
売主の事情で言えば、転勤や離婚、住宅ローンの返済などで期日が決まっている方におすすめです。
さらに、広告や内覧を行わないため、近所に売却を知られたくない方にも買取が向いています。
Q3. 買取なら仲介手数料はかかりませんか?
不動産会社が自社で買い取る場合は、仲介手数料がかかりません。
売主と不動産会社が直接売買するため、仲介の立場となる不動産会社がいないことが理由です。
ただし、売却を依頼した不動産会社が別の買取会社を紹介する形の場合は、仲介手数料が発生します。
買取を相談する際は、その不動産会社が自社で買い取るのかを確認してください。
Q4. 買取はどのくらいの期間で完了しますか?
買取は購入希望者を探す必要がなく、金額に納得できればすぐ売買契約へ進めるため、査定から数日~1ヵ月程度で完了します。
一方、仲介は売り出しから引渡しまで3ヶ月から半年ほどかかるのが一般的です。
少しでも早く現金化したい方は、必要書類を先に揃えた上で、複数の不動産会社へ査定を依頼してみましょう。
Q5. 簡易査定と現地調査後の金額は、変わることがありますか?
簡易査定と現地調査後の金額は変わるケースがあります。
簡易査定は立地や築年数などの資料だけで算出される概算のため、室内の状態までは反映されません。
実際に現地を調査してみると、水回りの劣化や設備の不具合が見つかり査定金額が下がることも考えられます。
反対に、手入れが行き届いていれば金額が上がるケースもあります。
もし現地調査後に査定金額が大きく下がった場合は、その理由を担当者に説明してもらい、納得してから契約を進めましょう。
まとめ
不動産買取の流れについて解説してきました。
不動産買取の流れで最も重要な部分は、最初に複数の不動産会社に訪問査定を依頼するという点です。
できる限り高く買ってくれる不動産会社を探し、買取のデメリットを最小化するようにしましょう。
この記事の執筆者

竹内 英二Eiji Takeuchi
株式会社グロープロフィット 代表取締役。大阪大学出身。
不動産鑑定士、中小企業診断士、公認不動産コンサルティングマスター等、多数の高度な資格を有する。不動産鑑定業を軸に、土地活用や賃貸借、相続対策など年間多くの相談に応じている。実務経験に基づいた信頼性の高いWebライティングを手掛けている。
URILABOの運営者

スター・マイカ株式会社
“作る”から“活かす”社会の実現をめざし、リノベーション中古マンションを販売する会社です。オーナーチェンジ物件の買い取りを得意とし、常時約4,000戸保有しています。不動産のプロとして「納得のいく不動産売却」のための情報を発信しています。
スター・マイカ株式会社 宅地建物取引業者免許 国土交通大臣(03)第8237号
当社は、東証プライム上場のスター・マイカ・ホールディングス株式会社のグループ企業です
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